入倉伸夫のシニアライフⅡ

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を考えるー補助として

蕨市錦町5丁目付近から歩きながら、古を考える》

◇ 一六(いちろく)の市について (5 

「市場之祭文」には蕨が筆頭にあげられています、奥書には書き継ぎが見られ、前半は天正以前の市名を、後半は天正年間の市名を記したと考えられており、蕨の市はかなり早い時期に開かれていたと考えられます

何時頃から開かれたかを考える場合に、以下のことを整理して考える必要があると思います

① 本法院、春日神社、宝蔵寺のいずれもが開山・創建された文和(ぶんわ)   元年(1352年)以前か

② ①以後から、渋川義鏡が蕨付近に下向した長禄2年(1458年)までの間か

③ ②以後から蕨城落城の大永年間(1521~28年)までの間か

④ ③以後から後北条氏(小田原)の統治が終わるまでの間か

この付近の中世の遺跡・遺構・文献は上記の「市場之祭文」の他には殆どないに等しく、想像するしかないのですが、自分が歩き見た地形などから考えると、① のような感じがします、これも、不確かなことなのですが、”金子氏”の蕨への入植の時期と合わせると、どうもそんな気がします、(”金子氏”の蕨への入植の時期については、また、後で考えます)