入倉伸夫のシニアライフⅡ

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を考えるー補助として

蕨市錦町5丁目付近から歩きながら、古を考える》

◇ 錦町に伝わる伝説と伝承 (2 

ここで、少し考えの観点の角度を変えて、錦町に伝わる伝説と伝承をみてみます

(c) さらに、滝沢家に伝わるもので、平家に仕えていた滝沢氏や高橋氏が京都から逃れてきて、錦町に土着し、赤田(錦町6丁目と2丁目・4丁目・5丁目の各一部)と呼ばれている地域を開発したというものです

実際に、現在の錦町が開発され始めたのは、13世紀の鎌倉時代以後と思われます、この時代に関するものとしては、日蓮上人(にちれんしょうにん)伝説や錦町5丁目の太子堂にある「板碑」などが残されています

なかでも、日蓮上人の伝説は、あくまで伝説ではありますが、日蓮上人が佐渡流罪の途中、戸田の妙顕寺から本法院・宝蔵寺があるあたりに留まり、逸話を残し、ついで浦和の調(つき)神社(通称・調宮神社)に寄っていったといわれています

つまり、鎌倉時代の中頃には、すでに錦町5丁目の本法院前には、集落があり、人々が生活を営んでいたらしいことが推測されるのです