入倉伸夫のシニアライフⅡ

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蕨、戸田、川口、鳩ヶ谷の古を考えるー補助として

蕨市錦町5丁目付近から歩きながら、古を考える》

◇ 錦町に伝わる伝説と伝承 (5 

ここで、少し考えの観点の角度を変えて、錦町に伝わる伝説と伝承をみてみます

(f) 金子氏についての伝承は、まだ、他にもあります、平安末期の保元・平治の乱のころ京都での戦乱をさけて、親王を奉じて金子一族は、錦町5丁目あたりまで落ちのびてきました

その後、常陸国(ひたちのくに)(茨城県)に向かわれる親王と別れた金子氏は此の地を開発し、土着しました、蕨では早くに開発されたことから「蕨本村」(わらびほんむら)と呼ばれました

また、土着した金子一族によって創建された神社に上蕨の「八幡社」があります、此の神社は、もとの中山道に沿った小高い場所に立っていました

そこを馬に乗った人が通るとき、馬が動かなくなったり落馬したりしたため、人々は必ず馬から降りて歩いて「八幡社」の前を通ったため、人々から「下馬八幡様」(げばはちまんさま)と呼ばれていました

しかし、この「八幡社」は、都市化に伴う道路網の整備や耕地整理のため、昭和31年(1956年)にとりこわされてしまいました